インタビュー／景気を読む　2023年12月号

「回復傾向維持しながらも、来年前半は減速か!? ～構造的要因で中小企業淘汰が進む可能性も～」 聞き手 北嶋詩穂（スモールサン事務局） 表３に明らかなように、大企業については今期(10-12月期)のBSIが4.8となって、前期に比してすでに下がっているんだけど、来年1－3月期はそれが3.2、さらに4－6月期には1.5と、どんどん数値が下がっているよね。とくに非製造業では来年4－6月期にはBSIが0.8まで下がっている。これは来年1－3月期に比して4－6月期の業況が「上昇」すると見込む企業と「下降」すると見込む企業がほぼ拮抗していることを示している。少なくとも来年前半は、景気回復の足取りがかなり減速すると多くの企業が見ていることになる...