スモールサンニュース瀧本智恵のシネマノート

瀧本智恵のシネマ・ノート 2026年8月号

『開戦前夜』 なぜ戦争をするのか 「必敗」の道を選ぶまで 1941年4月。産業組合中央金庫の調査課長・宇治田洋一(池松壮亮)は、第2次近衛内閣直属の研究・教育機関「総力戦研究所」への参加を命じられる。ここは軍・官僚・民間企業から若きトップエリートたちを招集して模擬内閣を作り、日米戦争をシミュレーションする機関であった。 満州での両親の死に疑問を持ち憲兵から睨まれた過去を持つ宇治田は政治と深く関わりたくないのだが、模擬内閣の総理大臣役を任される。陸軍大臣役の陸軍軍人・高城(中村蒼)をはじめとする開戦派の声は大きい。一方で通信社から派遣され内閣書記官長役の樺島(仲野太賀)や海軍大臣役に指名された海軍軍人...

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