スモールサンニュース瀧本智恵のシネマノート

瀧本智恵のシネマ・ノート 2024年4月号

『オッペンハイマー』 核兵器を持ってしまったこの世界の行方 「原爆の父」の苦悩 1954年、J・ロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィ)は非公開の聴聞会の席にいる。ソ連のスパイを疑われ、機密取扱者として適格か否かを問われている。激しい赤狩りが行わており、共産主義者とのつながりを追及されていた。 1925年、彼はイギリス・ケンブリッジ大学に留学。理論物理学者ニールス・ボーアと出会う。ドイツのゲッティンゲン大学留学を経てアメリカに帰国。ハーバード大学などで研究を続け、1936年、カリフォルニア大学バークレー校で教授となる。その頃、弟フランクと共に共産党の集会に出席。そこで共産党員のジーン・タトロックと...

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