スモールサンニュース瀧本智恵のシネマノート

瀧本智恵のシネマ・ノート 2021年9月号

「近松物語」 愛に生きる 死ぬまで一緒 江戸時代。京都の四条烏丸に看板を掲げる御用商人、大経師。暦の刊行も引き受け羽振りが良い。店主の以春(進藤英太郎)は若い後妻・おさん(香川京子)がいながら、お玉(南田洋子)を妾にしようとしている。 おさんは、実家の兄の無心に困り手代の茂兵衛(長谷川一夫)に相談。快く引き受けた茂兵衛は店の金を用立てようとするも以春の知るところとなり、納屋に軟禁される。一方、以春が夜ごとお玉の寝間に忍び込んでいると知ったおさんは、夫を懲らしめようとお玉のフリをして待っていた。そこに現れたのは茂兵衛。自分を庇ってくれたお玉に礼を言おうとしたのだった。不義密通は大罪。誤解とは言え...

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