スモールサンニュース中小企業コラム

遠山教授の中小企業コラム 2025年7月号

「クラフトビールが映し出すもう一つの社会 ─「つくること」の再発見」 立教大学経済学部教授 遠山恭司氏(中小企業論担当) この10年ほどで、日本でも「クラフトビール」という言葉がすっかり定着しました。駅ビルや商店街の一角に、地元の素材を使った個性豊かなビールを出す小さな醸造所が次々と登場し、わたしたちのビール体験はずいぶんと変わりました。わたしの住む街でも、自動車修理工場の廃業跡がクラフトビールのブリューパブ(ビールを製造して食事も提供)になり、それなりに賑わっています。 クラフトビールをめぐる動きは、単なる味やデザインの多様化にとどまりません。それは、不確実で不安定な現代において、わたしたちが「...

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