スモールサンゼミ京都

和傘製造の「日吉屋」。
日本中で需要がなくなっていく和傘の製造元として地獄を見ながらも、
和傘をモチーフとしたデザイン照明メーカーとして復活。
現在は海外15か国で製品を展開するメーカとして注目を浴びている。
「伝統は革新の連続である」を実践として語っていただきます。

講師:日吉屋 5代目 西堀 耕太郎 氏
実施日時:2019年10月15日(火)18時30分~20時30分
担当プロデューサー:人財育成プロデューサー竹内健二

10月ゼミ報告

報告者 株式会社奥田 奥田英詔氏

ゼミでの一言
①老舗ベンチャー論 『伝統とは革新の連続』
伝統とは:最初から伝統はない。後から振り返ったら伝統になっている。
現在売り上げの80%位はデザイン照明。

②老舗から老舗ベンチャーへ
・時代にあった商品開発。今の人が買いたいデザインや内容
→和傘の技術や経験を生かしたモノづくり
→スマフォは売れるが、日吉屋がスマフォ作っても仕方ない。和傘を作る技術はある。自分達にしかできなことを活かして商品作りをする

③メディア露出
お金を払わずに、記事を書いてもらう


・京都ゼミ10月は、日吉屋 5 代目 西堀耕太郎氏による講演をいただきました。
西堀氏は和歌山生まれ。妻の実家が日吉屋で、自身は静岡の役所で働いていたが、和傘の美しさに惹かれ 5 代目を継いだ。その時の日吉屋の年商は160万。現在日本中で和傘屋さんは 10 軒もない。 この状態から、どのように企業を成長させてきたかについて講演いただきました。そして・・・その内容は、まさにザ・スモールサンそのものの内容でした。

その①隣接異業種
現在の主要製造商品は和傘をモチーフに用いたデザイン照明器具「 KOTORI 」。和傘の会社から照明器具会社 へと業態変更。和傘のもつ繊細なつくりは、機械による大量生産では対応できない精巧なもので、職人の手仕事でない
と作れない構造となっている。大手企業にはまねできないものである。

その②中小企業の海外展開
販売ルートはヨーロッパを中心とした海外市場への展開を通じて、グローバルニッチ市場を徹底して開拓する。特殊な商品であるゆえに大量販売にはならない。しかし、世界中の国の各地域に 1 人欲しい人がいれば、それで中小企業は成り立つという。現在そのノウハウを研究所という形でも展開されている。

その③メディア露出
お金をかけずに 記事を書いてもらうことで、宣伝をおこなう。良いものを作れば売れる・・・といことはないが、展示会等を通じて、メディアが反応してくれるようなインパクトのある商品 PR をし て いくことは大事。
→これが、年商 160 万 の斜陽産業 の和傘の世界で 、今売上 3 億以上の企業 となっていった秘訣とのことでした。

ゼミアンケート内容より

・弊社の製品群ではああいう展開は出来ないと思いました。弊社の製品は主体的に海外に進出できる物では無いことと、 輸出 には全く向か ないものであるため、日吉屋さんと同じアプローチを行うのであれば全くの新しいプロセスを構築する必要があるなと感じました。それこそ国内にも敵があまりいない状況で製品そのものが個として存在しないと転換しにくいと思います。 アイテムのキャラクターを高めるという意味では田中金属製作所の田中社長と同じアプローチをされているのかなと思いましたが・・・ 。

ゼミ予告

その1『各ゼミ交流活動』
●秋田、京都、札幌合同合宿 2019年11 月12~14 日
●京都・大阪合同ゼミ 2019年11月26日(火)18時30分~20時30分
(開場18時00分~/懇親会20時40分~22時40分)
◆会場◆:ラグナヴェール大阪 <懇親会費>6,000円
●広島ゼミとの懇親会 2020年2 月26 日
◆場所:京都
◆内容:広島ゼミ企画ヒルトップ見学会後、懇親での交流

その2『スモールサンゼミ京都、大阪合同春のゴルフコンペ』
予告 2020 年4 月11 日(土)
場所:未定


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