スモールサンゼミ岐阜

日本には約80万件の休眠特許があります。
その中には、大手企業の特許で市場規模が合わないため断念した発明、事業計画が変わって断念した発明等があります。
中小企業が有効活用すれば可能性が広がる特許はたくさんあります。
それらの休眠特許を活用して新事業を作り出すのが知財ミックスです。
休眠特許を借りて独占権を活用しながら新しい市場を作りましょう!

講師:コスモス国際特許商標事務所 弁理士 PATRADE株式会社 社長
名古屋工業大学 非常勤講師 富澤 正 氏
実施日時:2019年12月19日(木)18時30分~
担当プロデューサー:山内税務会計事務所 山内 新人 氏

講師プロフィール

未活用の特許と中小企業を繋ぎ新商品・新サービスを生み出す知財マッチングサービス「PATRADE」を運営。
全国で知財マッチングを行いものづくり企業の新製品開発を支援している。
「ゴゴスマッチングTV」(CBC)、「マッチングオフィス」(フジテレビ)にマッチングの専門家として出演。

ゼミレポート

◆開放特許の特徴
開放特許を活用した商品作りができる。
理由として、日本には160万件の特許があるが、75万件が未活用特許。アイデアがいっぱいあり宝の山である。
特許の問題として、販売前に申請していないといけないことがあったり、大手企業が研究していざ出そうしたが、市場規模など事情があり、特許を取りながらも使われないケースがある。
開放特許と中小企業をかけ合わせて、今までにない商品が生まれる。

◆開放特許を使う中小企業のメリット
1.開発にかかる時間や資金を抑えられる
2.大企業の特許を使って共同開発できる
3.特許管理をせずとも、特許の利点を享受できる
など、様々なメリットがある。
数々の事例から、アイデアの組み合わせで、身近なモノからでも新たなモノを作り出せる。

◆知的財産権は土地と似ている
価格を自由に設定でき、勝手に使われたら権利を主張できる。
売上を独占できるが、持っているだけでは儲けられない。
値下げをしなくて良い、独占をしているため。
活用する事が重要。
特許がない状態は、誰が使っていても、文句が言えない公園であり、権利の主張はできない。


◆特許から見つける発明のヒント
特許には、詳細な着地点がある。
問題(課題)・構成(発明)・作用・効果
特許公報を読み解くと、ヒントがたくさんある。
事例も踏まえて、アイデアが見つかると納得するお話でした。

◆知財ミックスを活用した製品作りの発想法
3冠王の考え
「関」心があることで「イラッ」とした問題を探す(誰に)
「簡」単にできることで問題を解決する(何を)
「感」動を伝える名前をつける。(どうやって)

◆新しいものを作ったら、クラウドファンディングを使ってみるのも1つの手段
資金調達とファンづくりが同時にでき、アイデアがあれば作れる。

1.金銭リスクが少ない
AllorNothingとAllinの使い分け(予算等に応じて)
2.支援者からの拡散とフィードバック
3.PR効果

開放特許を活かし製品を作る方程式
自社の強み(自社技術)×開放特許=思いのある製品(感動が伝わる製品)

懇親会


恒例の懇親会、富澤先生も交えて、交流をより深める事ができた懇親会となりました。

まとめ

今回のゼミでは、開放特許に関するお話でした。たくさんの眠っている権利があり、それを使う事ができる事自体知りませんでした。またその権利を使うことができ、新たな製品開発だけでなく、大企業とのコラボをする事もできる事は、いろんな事に活かせるものだと思いました。
また特許からの発想する考え方は、新たなアイデアを生み出す時の参考となり、学び多きゼミでした。

スモールサン ゼミGIFU
サポーター 関上 直人


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