スモールサンニュース論考

論考 2013年2月号

金融円滑化法と中小企業支援 ~期限切れ間近の「円滑化法」をどう評価し、何を教訓とすべきか~スモールサン主宰 立教大学教授 山口義行 金融円滑化法の期限切れを間近に控え、あらためて同法の意義、効果、さらには今後の中小企業支援のあり方などが問われている。同法制定に多少なりとも関係した者の一人として、以下若干の私見を述べることにしたい。 応急措置としての金融円滑化法の正当性 金融円滑化法は、もともとリーマンショックという「外的ショックによって、日本経済が致命的打撃を被ることのないように」という政策意図で実施された施策であった。 2008年9月のリーマンショックが製造業とりわけ自動車関連の中小企業にもたらした...

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