スモールサンニュース論考

特別寄稿 2021年3月号

「中小企業は日本経済にとって無用の長物なのか? -アトキンソン氏の主張の検証-」 駒澤大学名誉教授 吉田敬一氏 菅政権は経済財政諮問会議の下に設置した成長戦略会議のメンバーに、ゴールドマン・サックスなどでグローバル金融マンとして活動した後、小西美術工藝社の社長に就任したデービッド・アトキンソン氏を起用しました。アトキンソン氏は2019年9月に刊行された『国運の分岐点』で大胆な中小企業「改革」の必要性を訴え、一躍脚光を浴びました。 その主張を要約すると、日本は少子高齢社会に突入し生産労働人口が減少する中で、成長率に影響を与える生産性が先進諸国の中で極めて低いが、その原因は生産性の低い中小企業が大量に存...

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