スモールサンニュース論考

解説 2019年8月号

“逆イールド”現象は“市場が発する警告”! ~日本では、もはや失われた「市場の機能」~スモールサン主宰、立教大学名誉教授山口義行 「満期までの期間が長い債券の利回りの方が、短い債券の利回りよりも低くなること」を指す「逆イールド」現象が話題になっている。 去る8月14日アメリカの株式市場で「ダウ平均」が前日比800ドル安と今年最大の下げ幅を記録したが、その急落のきっかけとなったのがこの「逆イールド」現象だったからである。 「イールドカーブ」は通常右肩上がり イールドというのは、投資によって得られる収益のことをいう。図1は、アメリカの国債利回りを満期の短いものが左に、長いものが右にくるように並べたグラフである。...

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