スモールサンゼミ名古屋

◆テーマ
『これだけは知っておきたい補助金・助成金ベスト10!』

◆講師
伊藤経営事務所
伊藤 実 氏

【ゼミレポート】


 中小企業経営者が知っておきたい補助金・助成金制度。
 制度毎に利用する際必要なる知識、利用する際必要となる情報や実際の成功例と失敗例等を伺いました!

◆    補助金のメリット
・    補助金は基本返還義務なし。
・    補助金の募集は、予算がある限り続く。
・    補助金の受け取りは「対象の事業が終わった後」

 補助金を利用する際に、勘違いしやすいポイントとして、補助金交付決定前に投資した物(設備投資)やサービス(HP制作等)は、補助金の対象外。
 支払いは後払い。交付されるまでの期間は、目安として1年かかるため、補助金の交付が決まっても、一時的に建て替える資金を準備する必要がある。

◆    補助金の注意点
・    退場事業が完了前に売上に繋げる行為をしない事。
・    人件費は補助金として出にくいため、ポイントを抑える事。
・    経費・外注費として出る割合は50%が目安。

 補助金の対象事業に取り組んでいる途中で、売上を作ってしまうと補助金が出なくなる可能性あるため、事業を形にし補助金交付されるまでは受注をしないようにする事。
 補助金を人件費として交付したい場合は、創業+新しく雇用する形式にすると補助金を受けやすくなる。


◆    企画書は、誰が見てもわかるようにシンプルに書く
 補助金・助成金共に審査する人は、高齢の方が多く、専門知識を文章で長々書いても読まれない、また審査落ちする事がほとんどです。
 イラスト(表や絵)と文章を使い、イラストで概要をイメージさせ、4行前後の文章で補足の説明をする形だと、内容を理解してもらいやすく、企画が通りやすくなる。

◆    補助金や助成金の審査を受けるために必要な事
・    誰がみてもわかる企画書作成
・    情報収集。メルマガを読み説明会に参加する

 わかりやすい企画書を作る事も必要ですが、メルマガをチェックし、補助金関係の説明会に参加し、申請のポイントや傾向を知り、事前に準備する事と審査に通りやすい。
 事例のお話でも、わかりやすい企画書を作っている企業は通り、凝った企画書を作っている企業は審査落ちしている事が明確でした。

◆    質疑応答より
Q.経営革新の申請を受けてから、再申請する事ができるのか?
A.2年経過していれば可能。

Q.キャリアアップ支援・雇用計画の条件は、年度で変わるのでしょうか?
A.基本は大きく変わらないが、補助金担当者が変わる時に大きく変わる傾向にある。任期が3年のため、3年周期で変わる傾向がある。


◆懇親会
 恒例の懇親会、伊藤氏にもご参加いただき、交流を深める中、補助金関係の話を個別にアドバイスをする場にもなり、ご歓談していただきました。

 今回は、補助金のお話が中心でしたが、補助金はあくまで補助であるものの、返還義務がないため、利用価値がある事。
 自社の事業で受けられるものは申請を行うと良さそうです。
 企画書はシンプルにわかりやすく、将来性が見えるものにすること。
 事前に情報を集めて準備する必要があるのは、事業を行う上でも同じ事。しっかり準備しておく事で、補助金の申請も通りやすくなると感じたゼミでした。

スモールサン・ゼミNAGOYA


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