スモールサンゼミ名古屋

●講義内容詳細・山口義行からのメッセージ●
2017年をピークに今後徐々にスローダウンするとみられている日本の景気。
懸念される「米中貿易戦争」の影響や「紅い半導体」(中国産半導体)のインパクト。
AIやEVなど技術革新がもたらす100年に1回といわれる産業構造の変化。
――日本の中小企業を取りまく経営環境はいよいよ大きな変化の時代を迎えます。

経営者は、経営環境のそんな劇的変化にも「揺らぐ」ことなく、
また「遅れる」ことのない強靭な企業を作っていかなければなりません。
講演では、そうした企業づくりのための指針を示します。
今こそ、低金利、低倒産という「ぬるま湯」状態に慣れてしまった
企業経営者の意識変革が求められているのです。

講師:スモールサン・エグゼクティブプロデューサー 山口 義行
開催日時:2018年12月17日(月)18時20分~
担当プロデューサー:山内税務会計事務所 山内 新人 氏

【ゼミレポート】


◆ファーウェイが与える影響
12月のファーウェイの社長逮捕は、米国と中国の経済事情を表す事件となりました。
通信が4Gから5Gになり、通信スピードが上がる中、ネットの情報をどこが抑えるのか。中国と米国の争いはこれから戦いが始まると見込まれる。
中国は、国内だけでも巨大なマーケットであり、米国から仕入れができなくてもしばらくはなんとかなると見られる。

◆日本の景気に与える影響
ファーウェイはこれから衰退すると見られ、日本の製造業の景気が冷え込む可能性は高い。半導体の製造が少なくなると見られる。
また、日本のGDPは7〜9月1.2%減となっており、製造業に限らず、来年の景気動向は下がるのでは?


◆ディズニーやNASAとも取引きがある製造業を営む㈱HILLTOP
製造業が厳しい中、実績ある企業のお話がありました。
・利益率20%
・3000社以上と取引
・24時間無人加工
など、製造業では考えられない成果を出しています。
このような取り組みができた、会社成長の原点は
「仕事が嫌でたまらなかった」
この事から、様々な取り組みをした結果、今の状態となったというお話。

◆データが利益を生む
㈱HILLTOPが、成果を出せた要因の1つがデータ活用。
職人さんがもつ情報を引き出し、データベースを作り、加工する機会にデータをいれて、無人加工を実現。様々な失敗を乗り越え、成果につなげた。
データがあることで、仕組みを作り、作業がスピーディーになる。
データを活用するには、データを信じ切り、人を責めないこと。

◆5%理論~利益よりも人~
山口先生も普段からお話されている「5%の新規性」
㈱HILLTOPでは、少し変わった形で5%を実践されていました。
5%だけ、ニーズとは関係ないことをやる。新しいことをやっていかないと社員は停滞し会社の衰退につながってしまう。
すぐに、利益や成果にならなくても、知的な刺激を残して置かなければ、社員のモチベーションは上がらない。

経営者は「こわす」仕事
社員は 「つくる」仕事

【懇親会】


懇親会では、講師の山口先生にもご参加いただき交流を深めました。
今回は、懇親を深めながら来年以降の景気動向に関する話題を中心にお話がありました。

今回のゼミでは、ファーウェイの事件が景気に影響を与えているお話。中国と米国の動向、与える影響は大きい事と思いました。
景気が衰退する中でも、常識にとらわれない発想とアイデアで成果を出している㈱HILLTOPのお話は、多くの学びと気付きがありました。
特に5%理論。既存の仕事は行いながらも、5%は新しい事に取り組む。刺激を残すことは、発展につながる事だと思いました。


スモールサン ゼミNAGOYA
Pサポーター 関上 直人


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