スモールサンゼミ名古屋

いよいよこの10月には消費税が8%から10%へと増税となります。
消費税増税に伴い、軽減税率の導入、将来の適格請求書発行(インボイス)への布石キャッシュレス化対応はどの企業にとっても不可欠となっています。

そこで1部では、10月の消費増税まじかではありますが、今からでも間に合うキャッシュレス対応の仕方を株式会社はちえんの代表取締役坂田誠氏から、
2部では消費税増税の概要と軽減税理の詳細、適格請求書発行の今後について、税理士法人ANd 名古屋事務所 代表社員・税理士 鈴木 恵氏からお話をうかがいます。

講師:
【1部】株式会社はちえん代表取締役 坂田 誠 氏
【2部】税理士法人ANd 名古屋事務所 代表社員・税理士 鈴木 恵氏
開催日時:2019年9月17日(火)18時20分~
担当プロデューサー:税理士法人AtoY 代表社員/コークリエーション合同会社 CEO
イノベーションファシリテーター 山内 新人 氏

第2回 ゼミレポート

第1部「今からでも遅くない消費増税対応キャッスレス化」


・キャッシュレス化普及率
現在の普及率18.4%。国の方針、2025年までに40%を目指す。
効率化によるコスト削減、外国人観光客4000万人に買い物をしていただく。モバイル決済市場が拡大する予想があるなど、キャッシュレス化はどんどん進んでいくと予想される。

・巨大企業によるキャッシュレス戦争
ソフトバンク、楽天、LINEなどが参入しており、銀行も導入を進めており激化している。中国Alipayに預けると、年利4%等。
キャッシュレスの決済機能だけでなく、銀行・証券・融資などを連携させた動きもこれから起きると思われる。

・ポイント還元事例
Paypay:yahooカードを連動させると、10月から10%還元を受けられる
LINEPay:0.5〜2%ポイント(利用料金によって変動)
一部の公共料金支払いも可能となり、経費削減につながるが、中部地区は、現状残念ながら入っていない。


・国の施策 キャッシュレス5%還元
期間:2019年10月〜2020年6月
流れとして、○Payで購入すると、5%ポイント還元(財源は国)
5%還元の対象:一般消費者と取引を行う中小事業者。大企業は含まれない。
事業内容により基準となる資本金・従業員数のどちらかを満たし、課税所得15億円以下であること。

・これからお金の考え方が大きく変わる
現状のキャッシュレスに関するは、「少しお得になるから使う・めんどくさいからやらない」というような人が多いが、具体的なお得感が出るようになったり、メディアでも取り上げていく事が予想され、利用者はキャッシュレスの事を理解し増えていくと思われる。

・事業者が顧客に5%還元する手順
○Pay加入だけでは還元を受けられない。
加盟店IDの申請、ポイント還元の登録審査をする必要がある。
・現金のみ対応では損をする。売上げアップより、売上ダウンの防止のために導入する必要がある。

第2部 「消費増税、今後の行方!?~実は税率アップだけでない会社への影響とは!~」


・軽減税率(複数税率)とは?
消費税率を10%に引き上げる際、低所得者対策として食料品や新聞などが軽減税率(複数税率)の対象品目となり、税率は8%のまま据え置かれる。導入により、消費者のライフスタイルはもちろん、小売サービス業・飲食業の店舗運営も大きく変わる。

・軽減税率の影響は、飲食や小売業のみではない
軽減税率制度が実施されると、適用税率ごとに区分した記帳や消費税計算が求められ、制度への対応準備が必要になります。
直接関係のない事業者であっても、食料品類や新聞を購入していたり、福利厚生や来客用の茶菓子、会議用の飲み物等を購入について、軽減税率制度の対象となるため関係ないとは言えません。
軽減税率制度対象品目は、10月以降請求書や領収証「※」等を記載する。

・インボイス制度とは?
2023年10月導入開始のインボイス制度=適格請求書等保存方式です。これが始まると、取引の相手が送ってくれた「適格請求書」がないと仕入税額控除ができなくなります。
主に影響を受けるのは免税事業者。個人事業主にも影響がある。


懇親会

懇親会では、講師の坂田氏にもご参加いただき、これからのキャッシュレス化によりどうなるのか? 将来性や使い方についてなど、交流を深めながら多くの意見が上がっていました。


サポーターより所感


キャッシュレス化は、ちょっと便利になる。という小さな話ではなく、導入が進むに連れ、大企業や世界を巻き込みマネーリテラシーまで変わっていくのだと思いました。
10月より、国の5%還元を始め○payでお得なキャンペーンや取り組みがあるので、乗れる事には乗っておく事は必要だと感じました。
過大表現になるかもしれませんが、よくわからないから使わないのは勿体ないだけではなく、時代遅れになる可能性も出る。自社で取り入れる事はなくても、時代の流れに触れておくために、○○payの利用はしておいた方が良いと思いました。



スモールサン ゼミNAGOYA
サポーター 関上 直人


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