スモールサンニュース中小企業コラム

吉田名誉教授の中小企業コラム 2022年12号

「価格転嫁問題に喘ぐ中小企業」 駒澤大学名誉教授 吉田敬一氏 ⑴原燃料・資材価格高騰と日銀の大規模金融緩和政策 コロナ禍に加えて、2022年に入りロシアのウクライナ侵攻による原燃料・食料品の価格高騰・入手難により、日本経済は不況の深刻の度合いを深める中で円安が急速に進んだ。円の対ドルレートは2021年初めの1㌦=103円から円安傾向が進み始め、22年9月22日には1㌦=145円台に突入し、政府・日銀は24年ぶりに円買い介入しました。その後も乱高下を通じましたが円安基調は変わらず、1㌦=152円台近くまで下落し、再び円買い・ドル売り介入が実施されました。急激で大幅な円安は輸入品の価格を押し上げ、内需関連企業の採算悪化と国民...

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